おせちにも!こっくり煮込んだお煮しめ①
肌に掛かる冷気がキーンとくるようになりましたね。やっと冬本番感が出てまいりました。
早いもので、今年ももう終わりです。
最近1年1年があっと言う間に過ぎ去って、毎年この位の時期から
年賀状どうしよう(もう遅い)、大掃除どうしよう、おせちどうしよう、と一人師走を味わっています。
おせちと言えば、子供の頃は栗きんとん以外は苦手で毎年困っていました(笑)
不思議と年を重ねる毎に美味しいと感じるものが増えて、気が付けば自分が作る立場になって…
自分で作ってみて初めて、おばぁちゃんは毎年毎年こんなにも手間ひまかけて作ってくれてたんだなぁ
と、しみじみ感じます。(´;ω;`)
そもそもおせちって手間が掛かるのに、どうして作るの?何で元旦から数日食べるものになったの??
今回はその辺の解説を入れつつ、レシピのご紹介も致します(^^♪
まずはおせち料理が重ねた重箱に入ってる理由。それは・・・
おめでたい事を積み重ねる という意味が込められています。
もちろん、中の料理一つ一つにも、縁起やゲン担ぎなど、様々な由来があります。
正式には五段重なのですが、最近では四段や三段重がメジャーに。
一の重はおとそを祝うための祝い肴(いわいざかな)で、黒豆や田作り、数の子やたたきごぼうなど。
二の重は口どりと言われ、甘いものと焼き物がメイン、きんとんやかまぼこ、伊達巻など。
三の重は海の幸の焼き物で、エビや鰤など。
与の重は山の幸の野菜類の煮物など。(四は忌み数字となるので与の字を使います。)
五の重は神様から頂いた福を詰める為に空っぽ・・・としているそうです。
三段だと二の重と三の重を合わせた重になります。うちはいつも三段です☺
それでは次に、一つ一つのお料理について・・・
黒豆・・・・・黒色は魔除けの色とされており、邪気を払い無病息災を願うという意味が
込められています。マメ(まじめ)に働き、マメ(健康)に暮らせるようにと
黒豆を食べます。
数の子・・・・・プチプチとした食感が魅力の数の子はニシンの卵。
たくさんの卵から、子孫繁栄を願って縁起物として食べられました。
黄金色なのも縁起が良いですね。
田作り・・・・・かたくちイワシの稚魚を干して、甘辛く煮絡めたもの。
いわしを肥料にして耕した田んぼは豊作になったことから、
稲の豊作や五穀豊穣を祈願して食べられています。
だから“田作り”なんですね。『五万米(ごまめ)』とも言います。
たたきごぼう・・・・ごぼうは地面に深く根を張る野菜。
家族や稼業などがその土地にしっかりと根付き、安泰に暮らせるようにと
願う意味が込められています。
昆布巻き・・・・・『よろこぶ』からきた語呂合わせ。他の祝いの席などにも欠かせない
非常に縁起の良い食材です。
栗きんとん・・・・・栗が黄金色に輝く事から財を表し、金運を呼ぶ縁起物とされています。
漢字では『金団』と書くそう。
かまぼこ・・・・・かまぼこの半円状の形が日の出に似ていることから、新しい門出という意味で
詰められています。赤は魔除け、白は清浄を表します。
紅白なます・・・・・人参の紅と大根の白で、水引を表しており、おめでたいカラーリング。
平和への願いが込められています。
伊達巻・・・・・・・巻物→書物に似た形から、文化が発展する・知識が増えるといった
学業成就的な意味が込められています。
華やかさや派手さを表す言葉の由来となった伊達政宗の名前に起因するとの
諸説もあります。
海老・・・・・・・・腰が曲がるまで元気といった、長寿の願いが込められています。
赤色は魔除の色ともされ、その上重が華やかになるため重宝されています。
鯛・・・・・『めでたい』の語呂合わせ。こちらも昆布と一緒で、縁起物の定番です。
煮しめ・・・・・『先を見通す穴あきレンコン』『子孫繁栄の八つ頭里いも』『根付くごぼう』
『縁結びの手綱こんにゃく』『出世を願うくわい』『早く咲くねじり梅人参』
『長寿を願う亀甲椎茸』
これらのたくさんの具材を一緒の鍋でじっくり煮ることから、家族が仲良く
一緒に結ばれ、末永く繁栄しますようにという願いが込められています。
いかがでしたか?
作る手間暇もさることながら、これ程までに想いが込められて作られていたのかと
考えると、おせちも数倍美味しく感じるのではないでしょうか・・・☺
私も元日はこれら一つ一つを思い出しながら噛みしめたいと思います(^^)/
ちょっと長くなりましたので、レシピと数日食べる理由は次の記事で~☆彡
~出典~
ぐるすぐり『おせち料理に「煮しめ」が入っている意味・由来と作り方』
RICOH『おせち料理のウンチク、めでたい食材の採用理由など』
日常の悩み…素朴な疑問??話題の出来事!テンコ盛りでお届け!お役立ち情報館!
『おせち料理の意味って何だっけ?こどもに簡単に説明できますか?』
東都(株) 商品開発 くっすーでした~☆m(__)m
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